『桜からの手紙〜AKB48 それぞれの卒業物語〜』AKB48 秋元康 


 国民的アイドルAKB48のメンバーが総出演する連作ショートドラマ『桜からの手紙〜AKB48 それぞれの卒業物語〜』が2月末から3月初旬にかけて放送される。

 ドラマは、がんで余命3カ月と宣告された上川隆也演じる高校教師と、卒業をひかえた高校3年生のクラスメイトらの日常や葛藤を描いたもの。企画、原案はプロデューサーの秋元康氏で、彼女たちの新曲「桜の木になろう」の歌詞の世界観が物語のベースとなっている。

 秋元康といえば、かつて「おニャン子クラブ」をヒットさせたプロデューサーとして有名で、作詞家としても優れた才能を発揮している。おニャン子ブーム当時、作詞・秋元康と作曲・後藤次利はゴールデンコンビと呼ばれ、おニャン子クラブをはじめ、とんねるずや工藤静香など、そうそうたるメンバーに楽曲を提供してきた。だが、アイドルブームの終幕とCD売り上げの低迷により、徐々に活躍の場も少なくなってきた。

そんな折、つんくによる「モーニング娘」のプロデュースで、プロデューサーブームが再来。当時のハロープロジェクトは、やや陰りが出始めていたものの、根強いファンに支えられ、国民的アイドルとして君臨していたが、その裏で秋元はAKBプロジェクトを徐々に始動していた。

 当初、プロデュースの仕方がつんくと似ていたため「ハロプロの二番煎じ」とも言われたが、さすがは秋元氏。新たな戦略として「総選挙」なるものを仕掛けた。
 アイドル同士を競わせ、自分が今、AKBの中でどの立ち位置にいるかということを意識付けるもの。「アイドルも楽じゃないのね」とファンでない人までもが、彼女たちに関心を寄せる始末で、総選挙を機にメンバーの名前を覚えた人も少なくないはずだ。

 やり方はどうであれ、結果的にAKBは、メンバー一人一人の存在を、茶の間へ強くアピールすることに成功。われわれは、「総選挙」という名を借りた秋元氏のPR戦略にうまく引っ掛かったわけだが、彼女たちが動けば景気が動くということもあり、もう少しこのまま応援してみようと思う。
 
 

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